SSブログ

勇気を出して歌舞伎町の地下へ潜入 マラコー(新宿・歌舞伎町) 

※今回の記事の画像は色かぶりを無理矢理色補正しているので、全体的に画質が悪いです。

コマ劇場跡にゴジラヘッドがある新宿東宝ビルができたり、ロボットレストランやサムライミュージアム(SAMURAI MUSEUM)といった外国人観光客向けの施設ができたりと、徐々に姿を変えつつある新宿・歌舞伎町。それでもまだまだ妖しい雰囲気が漂うディープな場所が残っているのも事実。

“繁華街(≒風俗街)に美味いタイ料理屋あり”というのはもはや定説。東京だと小岩、錦糸町あたりが有名だけれど、歌舞伎町だって負けていません。メジャーな「バンタイ」をはじめ、「ジンラック」「ヌアサヤム」といった、ちょっとディープなタイ料理屋(というか、タイスナック?)が点在するエリアなのだ。

日曜日の夜7時半。まだまだ週末を遊びつくしたい人であふれる新宿駅方面から新宿東宝ビルの横を進むと突き当たるのが、なぜかゆるやかなカーブを描く東西方向に走る道。ここが蟹川という川の跡だということは、暗渠マニア以外にはあまり知られていないけれど、その川を渡るとそこはラブホテルやホストクラブ、マッサージ店などが立ち並ぶ、良い子は立ち入り禁止なエリア。そこになぜかバッティングセンターがあるのも歌舞伎町らしいが、その向かいのK会館ビルの地下1階にあるのが今回目指す「マラコー」なのだ。

あまりの怪しさに足を踏み入れるのを躊躇するような階段を降りていくと、すぐ右手に現れるのが「マラコー」の入口。
扉を開けるとまず目に飛び込んできたのは、我が家にいるように振舞う2人の小さな男の子とその相手をするタイ人のお姉さん。え? まだ営業時間前? とも思ったけれど、タイ料理屋ではありがちな風景。「いいですか~?」と声をかけると、別のタイ人のお母さんが「どうぞ~」と迎えてくれました。

マラコー(店内)

店は壁際にソファーと小さなテーブル、そして丸椅子が並ぶ、典型的なスナック仕様。カラオケ用のモニターももちろん装備。
色に統一感のない派手な電飾だったり、いつ貼られたのかわからないHAPPY BIRTHDAYの装飾、日本では確か20日ぐらい前に終わったはずのクリスマスのリースが残っているのもマイペンライ。そんなことを気にしていたら、美味しいタイ料理にはありつけないのだ。
ただし、薄暗いうえ、いろんな色の照明がチカチカしているので、メニューが見づらいったらありゃしない(笑)

ひととおり注文を終え、まずはシンハービールで乾杯。

するとお母さんが「タイの歌聴きますか~?」と声をかけてくれたので「もちろん!」と答える。「誰がいいですか~?」と聞かれたのだけれど、タイポップはYouTubeで適当に好きな歌を見つけているので、実は歌手名はそんなに詳しくない。ん~、とちょっと考え、相方も好きだというオーフ・ポンサック(Aof Pongsak Rattanaphong)をリクエスト。
カラオケ映像(歌入り)が流れ初めたのだけれど、少々前の曲らしく、ポンサックの顔が今とぜんぜん違う(笑)

そんな映像を見ているうち、まず最初に来た料理はグン・チェー・ナンプラー(クン・チェー・ナンプラー)。1,500円。

マラコーのグン・チェー・ナンプラー

生エビを辛いタレやスライスされた生のニンニクなどと食べる料理。タイ式エビの刺身、カルパッチョ、たたき、マリネ…。日本語に訳すと、何が正解なんだろう?
この店ではゴーヤの薄切りも添えられている。エビの甘さとタレの辛さ、そしてゴーヤの苦味が口の中で一体となって美味い!
それなりに辛いはずなのだが、相方も美味そうに食べている。最初の頃はちょっとでも辛いとヒーヒーいっていたはずなのに、ずいぶん鍛えられたねぇ。

次はシークロン・ムー・トード・ガティアム・プリックタイ(ポークリブのニンニクと生胡椒風味揚げ)。1,500円。

マラコーのシークロン・ムー・トード・ガティアム・プリックタイ

味付けされたポークリブを揚げたもの。辛さはまったくない料理。食べられる部分は少ないものの、骨周りの肉がこれまた美味い。

この頃になると、最初は見慣れないおっさん2人を遠巻きに見ていた子供たちも、店の中央でタンバリンを持ってタイポップで踊ったり、マイクを握ったりとやりたい放題。こちらの席にもアピールを始める。お姉さんいわく、下の子はオーフ・ポンサックが好きなんだそうだ。いろんな意味で心配になるよね~(笑)
オーフ・ポンサック以外の曲も流れていたんだけれど、ノリのいいダンスミュージックになると、上の子が踊る踊る。本人に聞いてみたところ4歳らしいのだが、表情、振り付けのバリエーションも豊かで、時には店内の壁を使ってみたりと、大人顔負けのダンスを披露。タイ人の血ってこういうことなのだろうか!?

次に運ばれてきたのはトム・セープ(内臓入りのスープ)。2,000円。

マラコーのトム・セープ

モーファイの鍋に入っていて、具材はモツとシメジ。それをカー(生姜)、レモングラス、ハーブ類と一緒に煮てある。辛みと酸味、そして豊かな香りが楽しめるイサーン地方のスープだ。モツは数種類入っているので、味と食感の違いが楽しめる。もっといろんな店で食べられるといいのだけれど、日本だと食べる具材以外の材料費がかなりかかるから難しいんだろうね。

最後はバミー(中華麺)が売り切れだったので、センミー・ナーム・サイ・ルークチン・プラー(魚のすり身団子入り汁あり極細麺)。1,500円。

マラコーのセンミー・ナーム・サイ・ルークチン・プラー

2人で合計9,100円。
料理は基本1,500円で、スープと魚料理が2,000円という超アバウトな値付け。純粋なタイ料理屋に比べるとちょっと高いけれど、これは歌舞伎町という場所代と、カラオケで楽しむことを前提とした価格設定なんだろうね。

帰り際、いつのまにかフロアでお客さんとご飯を食べていた料理人のお父さんに、「今日はタイの子供の日なんだよ」と教えられた。どうりで子供たちがやりたい放題なわけだ(笑)
(※帰ってから調べたら、本当は前日の第2土曜日だったけど)

お店の人との距離も近く、アットホームな雰囲気なので、いつか1曲ぐらいはタイポップを歌えるようになって、夜中のディープな時間帯に再訪してみたい店だ。

マラコー(MARAKO)
住所/東京都新宿区歌舞伎町2-39-12 K会館ビル B1F
営業時間/18:00~翌6:00



マラコー (MARAKO) - 西武新宿/タイ料理 [食べログ]

ランキング参加中です。ほかのタイ関連のブログを探すには、↓のバナーのクリックをしてください。
タイ・ブログランキング にほんブログ村 旅行ブログ タイ旅行へ

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。